許されざる罪人

小さな石畳の階段の上に座って


道端で犬のように死んでいく子供たちが一人見ている





スーツを着た、男を



背中は疲れて、ギターを握る手も今はもうどこへいった?




少年はいう









「お願い。僕を忘れないで。」











天使のように微笑んで、











それでも男は気づかない。




ギターの旋律が聞こえても



彼には携帯電話の着信音しか聞こえない










お願い。あの少年を消してしまわないで。




悪循環の輪の中に入る




大地の衝撃

冷たい石畳が近づき

男はそこで一生を終える





















「お願い・・・・、僕の夢を捨ててしまわないで・・・・・・・。」











ねぇ、その声は届くの?


天使のように微笑んで

ギターを奏でて見据えているあの子






きっと誰もが許されざる罪人

きっと誰もが過去を捨てて生きていって

あの頃を忘れて

もう一人の自分を殺して

まるで生きていることが毎日自殺を繰り返しているように・・・・・・・。













もう言葉は聞こえない。



この眼も潰してしまおう。






















そう、きっと








あたしは許されざる罪人
















だから壊してしまおう。コンナアタシヲ。











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